「100%の取り組み」を今この瞬間から!

サンフレッチェ広島F・C DF

荒木 隼人 選手
広島のプロスポーツを応援!!【カープ&サンフレッチェ特集】|広島経済レポート
サンフレッチェ広島は今季からミヒャエル・スキッベ新監督の下でスタートを切る。「守備の要」の荒木隼人選手に開幕前(2月9日)の意気込みを聞いた。 -仕上がりはいかがですか。

個人的には開幕に向けて良いコンディションです。チームとしては新しいことにポジティブにチャレンジできていると思います。

-チームの新しい取り組みとは。

前線からのプレスの掛け方など、非常に良い形ができていると感じています。特にボールを失った後の切り替えをチーム全体で意識してやっています。攻撃をしながらも、僕自身のポジショニングは前年と比べてセカンドボール(競り合ってこぼれたボール)を拾って二次、三次攻撃を仕掛けることを意識しています。

-スキッベ新監督不在のキャンプですが、意思疎通はできていますか。

オンラインで一度、監督と選手数人で話しました。監督は迫井深也ヘッドコーチをはじめ、スタッフ陣とも濃いミーティングを繰り返しています。迫井コーチが発する言葉は監督からの言葉だと選手にも伝えられ、考え方やプレースタイルなどが浸透していると感じています。

よりアグレッシブにインテンシティ(激しさ)の高さ、特に攻守の切り替えや球際の強さを求められています。得点に絡むコーナーからのセットプレーでは、もちろんゴールを狙います。リーグ戦での5得点が今季の目標です。

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キャンプ中は午前と午後の各2時間ずつ2回の練習をメインに、開幕に向けた調整を行った。

-ユース時代の印象深いことは。

広島ユースに入ったとき初めて大阪の親元を離れ、親のありがたみを強く感じることができました。規律正しい毎日で自立することができたと思います。

-当時の寮長・中山正剛さんは寡黙な方です。

特に厳しいという印象ではなかったですが、やらないといけないことをやっていない場合は厳しく教えていただいた印象があります。

-ユースや関西大学でキャプテンを務められました。

大学は部員数250人、男子チーム五つと女子チームがありました。各チームがどういう状況に置かれているのか、オフの日も練習を見に行って全体の状態把握に努めました。

-キャプテンとしてどんな話を。

〝全員サッカーで日本一〟が当時のスローガンで、それに向かって「常に100%で取り組もう」と、よく話していました。昨日頑張った、明日から頑張ろうではなく、今日も頑張った、明日も頑張ろうと言えることと、努力が報われるまでやり続けることを重視していました。

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21年10月3日の対名古屋戦。ピッチ中盤でボールを奪いFW浅野へパス。プロ初アシストを決めた〔写真は練習の様子〕

-料理や絵を描くことが趣味と聞きます。何事にも意欲的に取り組む姿勢が積極果敢なプレースタイルにもつながっていますね。

中山寮長の「まず〝自分のお椀〟に何でもいいから入れてみなさい」という言葉が印象に残っています。満杯になったら除けばいいわけですから、まずは人の話を聞き入れてみようと心掛けるようになりました。プレーに関しても、名古屋戦のアシスト(※)は積極的に自分がやってみようと思ったことが、結果的に(ゴールに)つながったのだと思います。何事に対してもとりあえずやってみる。できなければ緻密な準備を重ねて再度挑戦する。料理でも絵画でもそうですが、気になることは何でも調べる凝り性です。

-24年新スタジアムが完成します。

完成が非常に楽しみです。サポーターの皆さんと同様、チームにとっても広島市内のど真ん中にスタジアムができるのは念願でしたから、待ち遠しい思いでいっぱいです。

-声援は大きな後押しですね。

ここ2シーズンは新型コロナの影響もあり、応援がない状態で試合をすることが多かったのですが、昨シーズン末にかなり緩和され、お客さんが入れるようになりました。手拍子や太鼓、声援があるのとないのとではまったく違い、僕らの背中をすごく押してくれると感じています。

-サポーターへメッセージを。

僕たちにできることは勝利に向かってひたむきに戦うことです。思わず声が出てしまうような熱いプレーを見せるのが、仕事だと思っています。それができるように今シーズンも一生懸命に頑張りますので、応援よろしくお願いします。

(ライター 西本 恵)

プロフィール荒木 隼人(あらき・はやと)1996年8月7日生まれ、大阪府出身。サンフレユース、関西大を経て2019年入団。1年目から活躍し、日本代表も経験。

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