「継続は力なり」を胸にプロの舞台へ

広島東洋カープ 投手

森 翔平 選手

レベルの高い環境でやらせていただいているので、とても充実しています。先輩投手のキャッチボールやピッチングを見ていると、再現性の高さや球の強さ、質の違いをすごく感じています。

特にこだわりはありません。与えられた場所でしっかりと自分の力を出すだけです。先発は試合をつくって勝てる状態で次につなぐのが仕事ですし、中継ぎであれば勝っている状態で後ろ（抑え）につなぐ。それぞれで任された役割を果たせるよう、1年間頑張ります。

今は1軍で早く投げたいという気持ちが強いです。どこを任されても投げられるように準備をします。

もちろん先発への思いはあり、当然、開幕ローテーションを狙っています。簡単ではないですが、狙わないと実現できないと思うので。まずはオープン戦でしっかりと結果を出してシーズンにつなげられるよう、全力で取り組んでいます。

スライダー、チェンジアップ、カーブに加え、社会人時代にフォークを少しだけ練習しました。フォークはあまり実戦で使えなかったので、最近は投げる機会が少ないです。
社会人時代の終わりから少しずつですが、ツーシーム系の球種を練習しています。まだばらつきがあるので、いろんな人の話を聞いて調整しながら質を高めていきたい。左バッターのインコースを攻めるためには、ストレートだけではどうしても狙われやすい。打者を少しでも詰まらせる球種が投げられると投球の幅が広がると考え、習得を目指しています。

新球種習得し開幕１軍目指す

フォームに関しては軸足（左投げの場合、左足）をしっかりと立てた状態で投げにいくことと、体を横ではなく縦に使って投げるようにと、大学時代に教えていただきました。右膝が折れないようにできるだけ体を伸ばした状態で（高い位置から）投げる感じだと、ボールに力が伝わりやすくなると。また、強く印象に残っているのが、「継続は力なり」の言葉。これを４年間意識し、トレーニングを続けてきたことが今につながっているのだと思います。

小学６年でキャプテンを務め、中学、高校時代に副キャプテン、大学では投手リーダーでした。口で言うのが苦手なタイプなので、行動で示してきたつもりです。特にリーダーシップがあるわけではなく、自分の行動を見て、チームメートについてきてほしいと思っていました。チームの核がしっかりとまとまって行動していればみんながついてくるはずです。
やるときはしっかりとやる、やらないときはやらないなど、オンオフを切り替えることで、チーム内で良い関係が築けると思っています。

プロの世界はまだよく分かっていませんが、まずは「1年間、1軍で投げる」ことが目標です。

与えられた役割を果たすため、1球ごと、1試合ごとに全力で腕を振ります。ご声援をよろしくお願いいたします。

（ライター 西本 恵）

プロフィール森 翔平（もり・しょうへい）1998年１月１日生まれ。鳥取市出身。鳥取商業高、関西大（大阪）、三菱重工ウエスト（神戸・高砂）。2021年、ドラフト２位でカープ入団。左投左打。背番号16。