今季のカープ展望 ～「広島アスリートマガジン」編集長に聞く～

広島アスリートマガジン 編集長

真田 一平 氏

昨季のチーム失点数５８９、防御率３・８１はいずれもリーグ５位。チーム打率がリーグ１位の２割６分４厘だったことを考えると、投手陣を整備できるかが上位進出のポイントになりそうです。先発の大瀬良大地投手、九里亜蓮投手、森下暢仁投手、守護神の栗林良吏投手は盤石なだけに、彼ら４投手に加え、昨季終盤に結果を残したセットアッパー候補の島内颯太郎投手、先発左腕の床田寛樹投手や玉村昇悟投手、さらに若手が台頭すれば、チームに勢いが生まれそうです。

一方の野手陣。４番を担ってきた鈴木誠也選手が抜けて戦力ダウンを不安視する声もありますが、宇草孔基選手や中村奨成選手など、外野の一角を狙う若い選手にとっては大きなチャンス。１人の選手で鈴木選手の穴を埋めることは難しいでしょうから、複数の選手でその穴を埋める必要があります。その中で期待したいのは鈴木選手と同学年の西川龍馬選手。昨季はチーム１位の１４４安打を記録しているだけに、攻撃に好循環をもたらす活躍を見せてもらいたいです。

また、今季からマツダスタジアムで主催する公式戦では約３万枚（全席指定）のチケットを販売。昨季に比べ入場者数が増えるため、カープファンのさらなる熱気がグラウンドで躍動する選手を後押ししてくれるはずです。カープの快進撃が、セ・リーグを、そして広島のスポーツを盛り上げるのは間違いありません。選手、球団、ファンが一体となった戦いを期待しながら、広島アスリートマガジンとしてもカープの時間を盛り上げていきたいです。

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『眼力 カープスカウト 時代を貫く “惚れる力” 』
著／坂上 俊次（中国放送アナウンサー）
四六判、240ページ　定価：1,760円

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『広島アスリートマガジン』
最新号は３月２５日発売
発行元：株式会社サンフィールド