ルーキーで「チームの顔」に 〜サッカー人気をより高みに〜

サンフレッチェ広島

FW 満田 誠 選手
広島のプロスポーツを応援!!【カープ&サンフレッチェ特集】|広島経済レポート

 昨季は新人ながら9ゴールを決め、いきなり「チームの顔」になった満田誠選手。大学時代の恩師の言葉を大切に、練習から意欲的に取り組む。さらなる飛躍が期待される2年目の意気込みを聞いた。

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サンフレッチェ広島 / 満田 誠 選手

-昨年の天皇杯決勝、対甲府戦はペナルティーキックを相手ゴールキーパーに阻まれ、悔しい思いをされました。6日後のルヴァン杯決勝戦に向けて、どのように気持ちを立て直しましたか。

 みんなが気を遣ってくれたのか、声をかけてもらうことは少なく、逆にすぐに気持ちを切り替えられました。ルヴァン杯でタイトルを取るためには結局、自分ができる限りのことをやるしかないので。

-その後のルヴァン杯決勝はナイスゲームでした。

 立ち上がりは難しい展開が続きましたが、後半34分にセレッソ大阪のマテイヨニッチ選手がレッドカードで退場する前から、自分たちに良い流れが来ていました。これはいけるぞという雰囲気がありましたね。延長戦に入らずに、あの時間で逆転できたのは想定以上の結果でした。

-満田選手のコーナーキックが決勝点につながりました。

コーナーキックは練習から、狙ったコースに人が入っていけるように取り組んでいます。狙い通りの場所に蹴れて、そこにしっかりと選手が入ってきてくれたおかげで、ゴールが決まったと思います。

-練習から意識的に取り組んでいますね。

 流通経済大学(茨城)3年生時に指導してもらった曺貴裁(チョウ・キジェ)さんの「練習でお金を取れるぐらいの選手になれ」という言葉を大切にしています。プロ契約を結ぶ選手は、試合に出られなくても練習をしている時でもお金をもえる。どんなに試合に出られなくても、お金を払いたいと思われるくらいの練習をしろということだと受け止めてから、一日一日の練習にしっかりと取り組んでいます。

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-サンフレッチェ入団後に先輩からかけられた印象深い言葉はありますか。

 全く点を取れなくなった昨年の夏過ぎ頃、ゴール前で回りにパスを出すなど消極的なプレーをしていました。すると佐々木選手から「お前のストロングポイントはシュート。外れてもいいから、どんどん打っていけ」と声をかけてもらい、すごく気が楽になりました。試合中の一瞬のことでしたので、すっと腹落ちしました。

-過去にチームのまとめ役を担った経験はありますか。

 小学、中学、大学でキャプテンを経験しました。(責任の重さから)プロではやりたくないというのが本音です。しかし、青山敏弘選手や、歴代では佐藤寿人選手らがキャプテンシーを発揮してチームを引っ張ってきた姿勢は、しっかりと見習いたいです。

-2年目の目標を教えてください。

 昨年はルヴァン杯で優勝できたことはうれしかったですが、Jリーグ3位、天皇杯2位と、頂点まであと一歩届きませんでした。
 今年は「勝負にこだわる」ことを意識していきます。ゴールはもちろん、アシストでチームの勝利に貢献するのも大切です。
 ただ、サッカーは一人でやるスポーツではありません。ディフェンスのために戻る、攻撃の時に前線に上がって相手を引き付けるなど、小さなことですが、練習から強く意識していきます。

-新スタジアムが2024年に開業します。サポーターへメッセージをお願いします。

 4年間(12〜15年)で3回優勝した時にはかなわなかった専用スタジアムがいよいよ完成します。人気球団のカープに負けないくらい、広島のサッカーをもっと盛り上げていきたいです。
 また、今季はエディオンスタジアム広島を本拠地として戦うラストイヤーです。たくさんのファンが訪れ、応援してくださるのを心待ちにしています。昨季に獲れなかった天皇杯とリーグ戦優勝をチームの目標に掲げて、1年間頑張っていきます。応援よろしくお願いします。

(ライター 西本 恵)

プロフィール満田 誠(みつた まこと)1999年7月20日生まれ、熊本県出身。2015年にサンフレッチェ広島ユース、18年に流通経済大学サッカー部、22年サンフレッチェ広島入団。

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