広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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広島観光開発 宮島ロープウエー受け入れ強化
来島者最多、獅子岩線で18年ぶり客車一新

デフォルトサムネイル 広島電鉄グループの広島観光開発(廿日市市宮島町紅葉谷公園、田村智康社長)は2026年3月、弥山山頂に向かう宮島ロープウエー「獅子岩線」(榧谷駅―獅子岩駅)のゴンドラ(客車)全2車両を18年ぶりに一新する。24年の来島者が485万と過去最多を更新する中、ゴンドラの定員を従来の30人から35人に増やすことで混雑緩和や安全性向上を図り、瀬戸内の眺望を一層楽しんでもらう。 同線は標高371㍍の榧谷駅から同433㍍の獅子岩まで約4分で結ぶ。新たなゴンドラは大阪車輌製で、弥山を開いた弘法大師空海にちなみ、空と海をイメージしたデザインを検討する。ゴンドラ更新に対応するため、前期までに電動機(モーター)や制御器などを取り替えた。また始発の紅葉谷駅から榧谷駅までの紅葉谷線では18 年3月に、全22両をオーストリアのカルバテック社製で窓が広めのゴンドラに入れ替え済み。    

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話題のお店を取材!
ミオバイドッツ / 村上 勇気 料理人

JR広島駅ミナモア内で土産販売や周辺市町のプロモーションなどを手掛ける同名の複合店舗に併設されたレストラン。東京のミシュラン一つ星シェフ掛川哲司さんが監修。瀬戸内や広島の食材を使いフレンチ、イタリアン、韓国料理など「まるで旅をするように」多様なジャンルを提供する。「おすすめは比婆牛ランプ肉の厚切りステーキ。赤身と脂身のバランスが良く、あっさりとした味わいを生かすために、味付けは塩とマスタードだけで提供しています」 「いつも、誰かに会える。瀬戸内を知り、もっと好きになる。」をテーマに、地域を盛り上げている人のピッチイベントを頻繁に開く。最大80人まで対応可能なビュッフェスタイルのパーティープランもあり、大人数での宴会にも使用できる。「立地が良く、幅広いお客さんがふらっと立ち寄ってくれる。初対面同士が地元の話で盛り上がることも。一度来た人が、特別な日にまた来たいと思える場所にしていきたい」

INFORMATION
  • ◆住所:南区松原町2-37 JR広島駅ビルミナモア西棟3階
  • ◆電話:082-258-4782
  • ◆平均予算:6000円
  • ◆座席数:60席
  • ◆営業時間:午前10時〜午後10時半
  • ◆定休日:不定休
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経営者が語るスポーツ「愛」
ヒロコン / 大杉 拓 専務

安佐南区に本社を置き、製造業などに向けたハード・ソフトウエア開発を行っている。広島出身なので、物心ついた頃から当然のようにカープを応援。小学生の頃はソフトボールをしていて、山本浩二さんや衣笠祥雄さんに憧れていた。1シーズンに5〜6回は市民球場に連れて行ってもらい、ヤジを飛ばすおじさんたちの姿が原風景として残っている。自分も解説者気取りで家族や友達とやんやと言い合うのが楽しかった。 20代の頃、自身の誕生日の日付と同じ24が背番号の大野豊投手に縁を感じ、好きになった。ギューッと沈み込む特徴的な投法はもとより、軟式出身でドラフト外、元銀行マンから成り上がっていった人生も含めてかっこいい。40代まで現役を貫き、引退試合の1イニングで140キロ以上を投げて会場をどよめかせたシーンは今でも印象に残っている。自分もいつまでもひたむきな精神を持ち続けたいと思わせられる。 しばらく優勝から遠ざかっていたが、今年は良いところまで来ている。困った時にホームランを打ってくれる、鈴木誠也のような生え抜きのスターが出てきてくれるとうれしい。特に末包選手に注目。しっかりと体のメンテナンスをして、プレッシャーを感じすぎず、のびのびとやってもらえれば。自動車関税などトランプ政権の影響が地場産業に影を落としている今こそ、カープに頑張って優勝してもらい、スカッとさせてもらいたい。

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記者が注目する旬の話題
ふるさとを愛する

広島にはいいものがある。人口120万人規模の地方都市で珍しい。カープ、サンフレッチェ、ドラゴンフライズなど市民に愛されるプロスポーツチームや、広島交響楽団が活躍し、美術館は公私立4館を数える。瀬戸内の魚、日本酒もうまい。先人の先見が花を咲かせたものもある。 被爆80年。ひろしま美術館は平和へ祈りを込めたコンサートのほか、7月19日から8月末まで西側回廊で各国の子どもたちがピカソの作品と同じ大きさで描いた「キッズゲルニカ」を展示する。7月27日に本館ホールで広響コンサート、8月4日は、ひろしま平和文化大使を務める原田真二さんのトーク&ライブ、続いて6日は安塚かのんさんが被爆ヴァイオリンで演奏する。入館料は必要だが、いずれも無料だ。 広島銀行が創業100周年を記念し、1978年に同美術館を開館した経過に被爆の惨状を目の当たりにした一人の行員の夢があった。頭取を務め、初代館長となった井藤勲雄さんは8月6日の惨禍から辛うじて生き残り、2日後には本店営業部課長として同じく生き残った副頭取らと旧日銀で営業を再開し、窓口業務に当たったという。被爆で亡くなった行員は144人に上った。 政令指定都市へと発展を遂げ、街の風景は国内外から訪れる人に称賛されるまでに美しく豊かに生まれ変わった。絵画鑑賞が好きだった井藤さんはある日、日本画の掛け軸に心が安らぐ。そして多くの人の心が憩い、安らぐ場を提供したいと思った。その日の経験が広島に美術館を開きたいという夢へとつながり、駆り立てられたのだろう。 あるいは金融マンのアンテナも働いたのか、収集・展示する作品は日本人に好まれ、比較的分かりやすい印象派の絵画と定めた。東京・銀座の日動画廊で紹介されたルノワールの絵「麦わら帽の女」も印象派へ傾くきっかけとなった。そうした井藤さんの生き様は日動画廊(東京)の長谷川智恵子副社長著作「瓦礫の果てに紅の花」に詳しい。 構想十数年、〝愛とやすらぎのために〟をテーマに収集された作品群には世界的名画も多数ある。いまでは入手困難な作品も少なくない。5代目の池田晃治館長は、「これら有数のコレクションを守り、後世に伝えるべく歴代館長からつなぐ使命をしっかりと果たしたい。海外出張で欧米の一流経済人らと接すると、ごく自然と音楽や芸術が話題に上る。理系の学生も芸術を学ぶ風土がある。金融や経済の知識だけでなく、リベラルアーツを学ぶ必要を実感する。生成AIが台頭し、AIアートがオークションで高額落札され話題になる時代だが、AIは膨大なデータからの推論でしかない。美術館は画家が命を削る思いで描いた作品、人間の持つ本質的な生きる力に直接向き合える。市内にある身近な美術館で本物に触れていただきたい」 日ごろの仕事で左脳の思考に偏りがちだが、本物に接して無から有を生む右脳の感性を活性化し、心のバランスを保つことが、ますます大切になってくるという。 同美術館は市内小学校1〜6年生を毎年バスで招待。年4000人前後の子どもたちが本物に触れる。今夏は市内42校の高校生を7月19日〜8月末の夏休み期間中、学生証を提示すると入館料を無料にする。高校生は初めて。ふるさとを愛する若い人が一人でも増えるよう願う。

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