広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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スポーツ応援談― SPORTS TALK―

広島の経営者、注目のビジネスパーソンの「お気に入りのスポーツ」チームを紹介。

  • 2024年4月18日号
    クラウド移行総研 / 寺岡 佳枝 代表

    今年1月、主に個人や中小事業者のクラウドシステム導入を支援する会社を起こしました。大手IT企業で豊富な経験を持つ夫と協力し、コスト削減やセキュリティー向上につながるサービスを提供します。
     Jリーグ発足の頃からサンフレッチェを応援しています。夫の職場が広域公園に近かったことがきっかけで観戦し、気付けばホーム戦だけでなく、神戸や大阪などアウェーにも家族で足を運ぶほどに。息子2人が小さい頃は夏休みに吉田町の練習場へ行き、当時の森保一監督のサインを頂いたのが良い思い出です。現在のチームでは広島出身の野津田・川村両選手を応援。地方クラブが盛り上がるためには彼らの活躍が不可欠だと思います。またベテラン青山選手も、シーズンのここぞという場面で力を発揮してもらいたい。
     最も印象的なシーズンは、初めてJ2で過ごした2003年。終盤に昇格2枠をサンフレ含む3チームが激しく争い、ライバル新潟との直接対決では退場者を出しながらも、なんとか先制点を守り切ってJ1復帰をたぐり寄せました。あの試合で感じたハラハラ感は忘れられません。
     もちろん新スタジアムでも観戦済み。母親の目線でありがたいと感じるのはコンコースの施設の充実です。天候や試合展開によってはぐずってしまう子どもでも、新スタはショップなど多くのコンテンツがあり飽きずに楽しめます。サッカー観戦未経験の人も、きっとはまると思いますよ。

  • 2024年4月11日号
    ReAct / 徳島 明 代表取締役COO

    2021年に創業。広島と東京を拠点に中小企業の経営・ITコンサルティングや補助金・助成金の申請サポートを手掛けており、今後は開発中のSNS上決済サービスの拡販などにも力を入れる方針です。
     広島市出身で、カープ生観戦デビューは6歳でした。一瞬で臨場感と迫力に圧倒され、小学生になると友達同士だけで旧市民球場へ足を運ぶように。野村、前田、緒方らが並ぶ当時の強力打線「ビッグレッドマシン」の中でも、〝これぞ2番打者〟というつなぎに徹した正田選手がお気に入り。球場で見ず知らずのおじさんにかわいがってもらい、カープうどんをごちそうになったことも良い思い出です。
     以来、毎年10試合以上は現地で応援しています。スクワットはせず、投手の配球や試合の流れを読みながら、じっくりと試合を堪能するのが私の観戦スタイル。友人とカープを語るLINEグループがあり、1試合で百回以上のやりとりを交わすことも。シーズン中はカープのことが頭から離れることはなく、子ども時代から続く唯一の趣味と言っても過言ではありません。カープファンが集う居酒屋「RED COUNTRY」(西区横川町)で居合わせたお客さんとのカープ談義も楽しいひとときですね。
     今季、心配された打線も予想以上に良く、上々のスタート。個人的には盗塁のうまい羽月選手の奮起に期待。勝ち負けよりも、積極采配で観客が楽しめる試合を期待したい。

  • 2024年4月4日号
    (社)日本発達支援サッカー協会 / 杉岡 英明 代表理事

    サッカーを通して発達障害を持つ人を支援する団体で、子ども向け教室などを運営しています。2月にオープンしたエディオンピースウイング広島では聴覚過敏のある人が安心して観戦できるよう、遮音などを施した「センサリールーム」運営にアドバイザーとして関わっています。スタジアムへの常設は全国初です。
     安佐中、基町高、九州歯科大でサッカー部に所属し、卒業後も社会人チームに参加。東京での勤務医時代、Jリーグ開幕で地元チームができると聞き、うれしくてチーム名募集に応募。そのままではありませんが三本の矢にちなむ名前を提案し、名付け親の一人になることができて一層愛着が湧きました。帰広して開業後は「サンフレ歯会」というチーム支援団体も作って応援しています。
     2010年ごろから参加するシニアチームで元選手が発達障害の子どもに教えたいと話しており、医療コミュニケーションの勉強会で縁があった河野政樹医師に相談。集団スポーツでの療育は脳の働きのアンバランス改善・コミュニケーション能力の向上・集団ルールの理解がポイントで、サッカーなら楽しみながらできそうだと指導法を研究したのが協会設立のきっかけです。発達障害の多くは聴覚過敏や感覚過敏があります。そんな子たちもスタジアムの雰囲気とサンフレのプレーを見て好きになり、やってみたいと思ってほしい。サッカーの力で子どもたちの人生を豊かにしていけたらと考えています。

  • 2024年3月28日号
    Remon.Lab / 石崎 浩太郎 代表

    2019年から尾道市瀬戸田町の生口島でレモンを生産・販売。商品企画やシェアキッチン運営なども手掛けています。レモンのブランディングに注力し、日本一の産地である「瀬戸田」や「生口島」の地名を多くの人に知ってもらうことが目標です。
     カープ初優勝の翌年の1976年に福山市で生まれました。由来になっているわけではありませんが、山本浩二さんの「浩」の字が名前に入っていることが幼い頃からの自慢。広島の人には「山本浩二の『浩』に太郎」と自己紹介すれば、初対面でも自然とカープの話題になって距離が縮まるので助かっています。
     特に熱を入れて応援していたのは、黒田投手が帰ってきた2015年。メジャー球団から提示された20億円を断って帰ってきてくれたことに〝男気〟を感じました。チケットがなかなか取れず、球場で見ることはかないませんでしたが、テレビ越しでもあの気迫あふれる投球にはしびれました。
     昨季は下馬評を覆して、リーグ2位の好成績を収めました。先発投手が勝ちきれない試合が目立つ中でも、森下投手や森投手など若手の先発機会が増えているのはチームの将来にとって好材料。直近の開幕戦で投げる九里投手や大瀬良投手が30歳を超える中で、次世代のエース育成が急務です。若さ故に好不調の波はあるかもしれませんが、新井監督には我慢して使い続けてもらい、選手たちには期待に応える好投を見せてほしい。

  • 2024年3月21日号
    勝谷 / 早川 秀樹 社長

    大正時代に廿日市市宮島町でもみじまんじゅうの製造・販売で創業。祖父の病がきっかけで一時閉めた店を引き継ぎ、2018年にコッペパン店として再始動しました。人気商品のあん&マーガリンをはじめ、お好み焼きやがんす入りの総菜パンなど30種類近くを販売しています。
     実家は千葉ですが、少年時代から祖父母が住む広島帰省の楽しみの一つであった旧市民球場での野球観戦。その影響で「野球といえばカープ」の印象が自然とつき、巨人ファンだらけの小学校の中、ただ一人カープ帽子をかぶっていたことで当時は変わり者扱いされたことも。結婚後は3人の子どもを授かり、東日本大震災がきっかけで広島へ移住。リトルリーグに所属するカープ好きな末っ子(8歳)のおねだりもあり、今年2月には4泊5日で初の宮崎キャンプへ。天福球場内に入ると、息子はすっかり坂倉選手に夢中でした。彼がきっかけで左打者へ変更するほどの大ファンで、憧れの選手がシートノックなど自身と同じ練習方法に打ち込む様子に始終興奮。坂倉選手のお面をかぶりながら必死に名前を呼び続け、手を振る姿はなんともほほ笑ましかったです。
     そんな息子とは年間20試合ほどマツダスタジアムに足を運んでいます。過去にはたまたま話が弾んだ隣席の男性からチケットをもらったこともあり、カープはさまざまな縁をつないでくれる存在となっています。いつか、全席種の制覇をしてみたい。

  • 2024年3月14日号
    アスカネット / 功野 顕也 専務

    小学生の頃サッカーをしていたこともあり、昔からのサンフレファン。当社がスポンサーをさせていただくようになったことや、勉強会を通じて知り合い仲良くさせていただいている仙田社長が新スタジアム建設などに向け奔走される姿を見ていたことも手伝って、一層熱心に応援するようになった。
     月に1度は家族とホーム戦に、シーズンに1度はアウェーにも出張る。選手一人一人が魅力的だが、中でも広島一筋でチームを引っ張り続ける青山敏弘選手は別格。ファンや練習に対する真面目な姿勢に頭が下がる。末っ子と観戦した一昨年のルヴァン杯決勝での一幕は忘れられない。青山は出場機会には恵まれなかったが、ハーフタイムにピッチで手を上げるようなしぐさでサポーターを鼓舞。この瞬間から会場の空気ががらりと変わった。先制されたものの、見事に逆転し、悲願の初優勝を果たした。
     ユースの成長を追いかけるのも楽しみだ。中でも昨年9月にプロに上がった中島洋太朗選手に注目。サンフレでもプレーした中島浩司さんの次男で、ハートが強く、高校生離れした技術や視野の広さを持っている。次世代を引っ張る存在になると思う。
     新スタジアム元年の今季はスキッベ監督の3年目に入り、チームが成熟。湘南の大橋など良い選手も加入した。前線から動いてボールを取りに行く攻撃的なスタイルを貫いて優勝を実現し、サッカーの面白さをより多くの人に伝えてもらいたい。

  • 2024年3月7日号
    サンセイ工業 / 三宅 秀信 社長

    テントフレームの製造販売をメインに、屋外広告看板などのデザイン設計・施工と、板金・パイプ加工技術を生かした製品開発などを手掛けています。加工時に出る廃鉄、廃プラスチックを活用したテント用重り「SDGsウエイト」を開発し、今年から販売を始めました。支柱に巻く直径10センチの縦型で幅を取らず、本体にロゴなどを入れられるうえ、アップサイクル品ということで好評をいただいています。
     根っからのカープファンで、テレビ中継を見るために家族とチャンネルの取り合いなどをしていた頃が懐かしい。今は少し落ち着きましたが、「勝った」、「負けた」と試合結果に一喜一憂し、新聞はスポーツ面から開いて、カープが負けた翌日は見ない。取引先とも試合の話題があいさつ代わりでした。
     会社ではフルオーダーのイルミネーションも製作しており、年末に広島市中心部の平和大通り沿いをライトアップする「ひろしまドリミネーション」にも関わっています。カープの赤いヘルメットやスライリーのイルミネーションはうちの工場で作っており、毎年展示されているようでうれしいです。この立体作品の実績から、今冬初めてお披露目されたサンフレッチェ広島のキャラクター・サンチェ君の製作も承りました。2年目となるカープの新井監督は県立広島工業高校の後輩でもあり、頑張ってくれるよう応援しています。優勝したら何か作れるように、今から考えておきたいですね。

  • 2024年2月29日号
    広島県立総合体育館 / 野村 満史 館長

    (公財)広島県教育事業団が指定管理者となり、グリーンアリーナを運営しています。アリーナ、プール、ジム、クライミング施設などを備え、スポーツや健康づくり教室などを開催。3月には外国人旅行者・在住者向け武道体験講座を企画しています。コロナ前は、コンサートや展示商談会などを含め年間約200万人が利用。今年度は150万人、24年度は170万人を見込んでいます。26年シーズンからドラゴンフライズの本拠地となり、ドラフラ選手によるバスケ教室も人気です。杭州アジア大会で金メダルを獲ったNTT西日本のソフトテニス選手も練習場にしており、選手による教室も開催。サッカースタジアム完成を機に、参加する紙屋町・基町にぎわいづくり協議会でスタンプラリーを企画。2月にはサンフレの森崎浩司アンバサダーを招き、障がいのある人も参加できるウォーキングフットボール大会も開催しました。
     庄原市出身で1979年に県庁入り。企業局や土木建築局で勤務し、学校舎新築や耐震化などを担当して退職後の2021年4月から現職。33歳からトライアスロンやマラソンを始め、フルマラソンは別府大分や防府読売など計35回出場し、最高タイムは3時間4分。山口100萩往還マラニック(140キロ)で1位になったことも。全国の参加者と交流でき楽しいですよ。東区戸坂の自宅から約6キロをランニング通勤。最近は可部連山や比婆山のトレイルランにも出場しています。

  • 2024年2月22日号
    メイプル / 薬師寺 寛 社長

    安芸郡熊野町で一般家屋など元請けの解体工事に特化した当社を昨年12月に設立。広島市内で営む保険代理店との〝二刀流〟に挑戦しています。
     Jリーグが開幕したばかりの小学4年にサッカー人生をスタート。背が高かったことからディフェンダーを務め、楽しく技術を磨きました。当時のスーパースター・三浦知良選手やジーコ選手に憧れ、サンフレッチェとの試合がある度に安佐南区の広島ビックアーチを訪れていましたね。
     中学では南区の強豪「広島大河フットボールクラブ」に入団。同学年には、後にサンフレなどプロで活躍した西河翔吾らレベルの高い選手がそろい、レギュラーをつかめませんでしたが、競技に取り組む心構えや人間性を磨く機会をいただきました。その後は同クラブ出身の畑喜美夫さんの下でプレーしたいと、広島観音高校に進学。当時は広島皆実高校がとにかく強く、選手権大会の県予選で2年時に準決勝で、3年時にはベスト4を懸けた試合でその高い壁に阻まれました。それでも切磋琢磨した日々や良き友人に出会えたことは何よりの宝です。
     仕事や家庭が忙しい中、昨年は8月19日の川崎フロンターレ戦を久しぶりに観戦。後半ロスタイムに満田誠選手の劇的なゴールで勝利を収めて熱狂に包まれた様子を見て、改めてリアル観戦の醍醐味を実感しました。新スタジアム元年の今年は多く訪れたい。青山敏弘選手などベテラン勢がけん引し、優勝のシャーレを掲げてほしい。

  • 2024年2月15日号
    MSファーマシー / 宮本 誠二 社長

    2018年に薬剤師として独立し、舟入南薬局(中区)などを経営。昨年10月に大塚薬局(安佐南区)を開局して、現在7店舗を構えています。
     奈良県で生まれ育った私がカープファンになったのは小学校3年生の時。友人に阪神や巨人ファンが多い中、きっかけをくれたのは鳥取からの転校生でした。彼は野球のテレビゲームで遊ぶ際、選ぶチームはファンのカープ一択。そのゲーム内で登場する野村謙二郎選手のステータスがとても高く、走攻守どれを取っても一級品で、こんな選手が現実にいるのかというのが第一印象です。それ以来、カープの野村選手は野球少年だった私にとってのヒーロー。奈良県にはプロ野球の試合がなく、ニュースなどでテレビ越しに映る野村選手の活躍に目を凝らしては、彼の打ち方をまねしていましたね。初めてのプロ野球生観戦もカープです。広島出身の妻と結ばれ、こちらに移住した29歳の時でした。巨人戦で、臨場感と迫力に圧倒されたのを覚えています。プロ球団が地元にあるのはとてもすてきなことだと身にしみて感じました。
     キャンプも中盤に差し掛かり、間もなく球春到来。個人的には末包昇大選手に期待しています。東洋大学時代もレギュラーではなかったそうですが、それでもコツコツと練習を重ね、社会人を経てプロ契約を獲得。そうした遅咲きで努力家の選手には、見ているこちらも勇気付けられます。多くの放物線を描いて広島を沸かせてほしい。

  • 2024年2月8日号
    大建産業 / 菅原 博之 社長

    広島市内や近隣市町をエリアに、一般住宅から大規模ビルまで各種建物の解体を手掛けています。会社でマツダスタジアム内野の年間指定席を持っていて、約半分の試合はお客さまと社内の福利厚生に。余りは自分が使うため、球場至近の自宅マンションから通っています。
     1979、80年の連続日本一の時に私は小学生。強いカープへ憧れる地元の子どもの一人でした。特に山本浩二さんの、ここぞという場面で必ず打ってくれる勝負強さが印象的です。
     高校卒業後、専門学校への進学で上京。そのまま東京で就職し20代半ばで辞めるまで、神宮球場でのカープ戦はかなりの高頻度で左翼席に陣取っていました。神宮のカープファンは熱狂的で、私も試合のたびに応援用メガホンを壊していた気がします。
     帰広後は、現在の会社とは別の解体業者へ。当社に移るまで20年以上勤めたのですが、その間に一度転職し、出戻った経験があります。外の世界を知ったことで、復帰後は会社をより客観視できるようになりました。新井監督が昨年いきなり好結果を残せたのも、これまでのカープに多い生え抜き監督とは異なり、移籍を経験して多角的な視点を持ったことが要因ではないかと感じます。
     今年は西川選手の穴を誰が埋めるかに注目していて、特に楽しみなのは大砲の末包選手と打撃センス抜群の田村選手。若い力が育ち、長らく遠ざかる日本一へ導いてもらいたい。

  • 2024年2月1日号
    キムラ / 木村 元和 社長

    海田町と広島マリーナホップ内で「キムラじてんしゃ」を運営。プロ自転車ロードレースチーム「ヴィクトワール広島」の中山監督とは、チーム創設前から親交があります。彼が「プロロードレースチームをつくって、広島で自転車文化の振興に貢献したい」と話してくれた時はうれしかったのと同時に、本当にやっていけるのだろうかと心配もしていました。そんな不安をよそにリーグ内で存在感を示し続け、昨季はチーム・個人ランキングともに2位と大躍進を果たしました。
     プロ4年目の中村圭佑選手は、海田店近くの広島国際学院高校出身。学生時代からよく来店しており、昨年11月には店舗主催のサイクリングイベントに参加してくれました。近所の常連さんらは、地元から出たプロ選手の走りに大盛り上がり。中学生が、イベント後の自主練習に連れて行ってほしいと声を掛けたところ、快く受け入れる姿を見て人柄の良さも伝わりました。チームの層が厚くなり、中村選手の出場機会も多いとは言えません。今季は勝負の年になると思うので、一層応援したいです。
     チームは創立10シーズン目で節目の年。2022年季に個人で総合優勝し、自転車ファンからの人気が高い小野寺玲選手が加入したことでさらに期待が高まりました。悲願のリーグ優勝に向けて頑張ってほしい。