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モルテンボールの真価

 ボール製造などのモルテン(西区)のサッカーボールが、欧州で行われる「UEFAヨーロッパリーグ」の公式球に選ばれるというニュースが飛び込んできた。55ヵ国の180以上のチームが出場する世界最大級のリーグで、主催する欧州サッカー連盟(UEFA、本部スイス)と契約を結んだ。民秋清史社長は、
「サッカーボールでは当社にとって最大の契約。光栄であり、新たな挑戦でもあります。5月中旬以降に行うボールの正式発表に向け、気合が入っています」
 これまでボールを提供していたアディダス(ドイツ)が辞退したことで、UEFAから複数のボールメーカーへ打診があったようだ。2016年末に開発やマーケティング、販売の担当者などでプロジェクトチームを組み、UEFAへの提案に臨んだ。ブランド戦略などを担う、スポーツ事業本部ブランドマーケティング本部長の椙浦(すぎうら)正俊さんは、
「サッカーボールは、Jリーグ(日本プロサッカーリーグ)など国内大会で採用された実績がありますが、国際大会の実績はなく、当初は一体何を評価されるのかさえ、分からないありさまでした。60年にわたってさまざまな競技用ボールを造り続け、バスケットボールやハンドボールなどの国際大会での実績も評価されたのでしょう」
 独自に確立している「競技ごとに異なるボール造りを追求する力」と、「自社で企画から製造、販売まで手掛ける体制」を、一番の強みに挙げた。ひと言でボールといっても、造り方は競技によって全く異なる。サッカーボールはアセンテックという独自の圧着技術を開発し、従来の手縫いから機械化した。滑らかな継ぎ目のない表皮を実現し、キックの力を均一に伝えられるため、選手が狙った通りの軌跡を描けるという。屋外で使われることから、「不確実性の排除」にも力を入れる。雨の吸収を抑える素材を採用し、ボールごとの個体差をなくすことで、風雨の環境下でも、選手が最大限のパフォーマンスを発揮できるボールを追求し続けている。
 世界の販売ネットワークは中国、アメリカ、タイ、ドイツに子会社があり、代理店を通じて100ヵ国以上にボールを届けられる体制を敷く。ヨーロッパリーグの価値を高めるため、公式球のレプリカは欧州にとどまらず、日本や北南米、アジアなど全世界で販売する計画を提案した。民秋社長は、
「スポーツ用品事業は、〝スポーツを本物にする〟という『For the realgame』をブランドの信念として掲げています。世界のサッカー界の方々の期待に応えるために、最高の製品造りに挑戦していくとともに、ヨーロッパリーグのさらなる発展に貢献できるよう、さまざまな活動に取り組みたい。当社は、常に技術革新を追求し、付加価値の高い商品、サービスを提供できる企業を目指しています。このたびの契約を一層の励みとし、世界へモルテンブランドの存在感をアピールしたい」
 9月から始まる18〜19年シーズンのグループステージと決勝トーナメントの205試合で使用される。選手のパフォーマンスを支えるモルテンボールが真価を発揮し、世界を驚かせるに違いない。

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