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こぼれ話
市長の決断待ち
重要課題を先送りしてきた「決められない政治」から脱却することを目指します-とは、国会で施政方針演説した野田首相の弁。ねじれ国会をどう打開するのか、国民のいらいらは募るばかり。
さて、広島市政。カープの本拠地として、ファンが一喜一憂した旧広島市民球場が半世紀の歴史に幕を閉じ、既に3年が過ぎた。ぽっかりと空き地になったままの跡地をどうするのか。いろいろと案は出尽くしているように思えるが、「2013年春までに活用計画を策定する」としている松井一実市長。その決断を待つほかないが、その時こそは先送りしてきた「決められない市政」と、そしりを受けることのないよう願いたい。
広島商工会議所(深山英樹会頭)は、あらためて旧球場跡地の活用策について基本的な考え方を検討するため、都市機能強化委員会に小委員会を設け、1月17日に第1回会合を開いた。副会頭2人を含め正副委員長、専門家ら10人で編成。これに先立って各部会からそれぞれ意見を聞いている。主な意見は、
観光バスの駐車場を整備するべき。開業から既に37年を経過している広島バスセンターの交通機能や広島城、平和公園などの観光施設、地下街シャレオなどの商業施設も含めて回遊性の連携を検討することも必要。河岸への「日本一の噴水」の設置、シンガポールの「ニュートンサーカス」のような屋台、高層タワー、河岸への四季折々の草花の植樹、水陸両用の観光バスの運行、サイクリングコースの整備などの提案。災害時などの緊急避難先としてのトイレや給水施設の設置、若者や子どもだけではなく高齢者にも配慮した施設整備が必要。市の中心部という特性、市民球場が移転した後を考慮し、人が集まり、にぎわう場所に。長期的な都市づくりの視点に立ち、施設の整備やにぎわい創出事業を通じて、周辺を含めた地域全体の回遊性が高まるよう取り組んでいく-など。
これらの意見を精査し、基本的な考えをまとめた上で、市が昨年10月設置した「旧球場跡地委員会」に反映させていく。これに絡めて、商議所ビルの建て替え問題がある。秋葉市政の時代に、いったんは現在地の敷地1800平方メートルと、球場跡地の東側3000平方メートルとを等価交換し、ここに新ビルを建設する方向で計画していたが、昨年春の市長交代で白紙に。しかし、商議所はビルの老朽化が進んでいるため、「新ビル建設の方針は堅持する」としている。建設場所については、元の案が果たして可能なのか、あるいは現在地での建て替え、または跡地以外への移転・新築が良いのかなどニュートラルな立場で議論に臨みつつ、跡地委員会での意見などを踏まえた市の考えを見定め、あらためて検討する方針だ。
市議会で「(市は)商議所が移転するのかどうかの話を早く詰めてもらいたい。そうでないと全体的なイメージをつくることができない」との指摘も。いったい市は同エリアの河岸をどのように整備したいのか。これも白紙なのか。余計な心配かもしれぬが、親水エリアとして緑地帯にしたいと考えているなら、先行して商議所と話を詰めておくべきではないか。いざの時、計画~実行のタイミングを失することがないように。









