広島の経営者、注目のビジネスパーソンの「お気に入りのスポーツ」チームを紹介。
中区光南で金属屋根・外装材などの建築資材販売、成型加工、屋根板金工事を手掛けています。
広島生まれで、物心ついた頃からカープファン。子どもの頃は熱心に応援していましたが、社会人になって少し落ち着きました。今は野球をしている小学5年生の息子が熱を上げており、カープのみならず他球団で活躍する選手のデータを詳細に記憶している事に感心。カープでは同じ名字の佐々木泰選手がお気に入りのようです。
広島は野球だけでなく、サッカーやバスケなど、さまざまなスポーツの一流選手を実際にライブで見られるのが魅力。私が昨年までPTA会長を務めた千田小学校では創立100周年を記念し、エディオンピースウイング開業の年に全校児童を引率して見学会を開催。サンフレの仙田前社長のご厚意で、普段見られないロッカールームやバックヤードなどを巡ったほか、大型ビジョンにお祝いメッセージを映していただきました。児童たちには大人になっても記憶に残る体験になったことでしょう。久保雅義現社長は同学年で、今月のルヴァン杯優勝で見事に五つ目の星を獲得。刺激を受け、私も一層仕事に力が入ります。
ドラゴンフライズの浦社長とも同じ会に所属するほか、ヴィクトワールの中山社長とはご近所の会を含め仲良くさせていただいています。子どもたちにさまざまな夢を見せられるよう、スポーツ王国広島を盛り上げる一助になりたい。
中区舟入南に本社を構え、製造業向け機械部品や設備の販売、設置工事を行っています。これまでサッカーの観戦経験はありませんでしたが、8月にサンフレッチェ広島のクラブトップパートナーになったのを機に、同月20日の神戸戦で初めてエディオンピースウイングへ。惜しくも試合には敗れてしまいましたが、最後の一瞬まで得点を狙い続ける選手の姿勢に胸が熱くなりました。ゴールキーパーの大迫敬介選手の好セーブも印象的。近距離からのシュートに対する瞬発力には感心しきりでした。
選手はもちろん、キックオフから最後までぶっ通しで声援を送り続けるサポーターの熱量にも圧倒されました。劣勢の中でも決して諦めないファンに応えようと、選手も奮起したことでしょう。
当社を含めてパートナー企業がどんどん増えており、地域を挙げてチームを盛り上げようという雰囲気を感じます。今後は試合がない日にもスタジアムに人が集まる仕組みをつくり、若者が出ていかない魅力あふれる街にしていってもらいたいですね。
当社は現在の年商57億円から2034年に100億円へ事業拡大を目指しており、そのためには社員一人一人の力が欠かせません。結果を出し続けなければ生き残れない厳しい世界で戦う選手の姿に触れることで、社員皆が熱い気持ちを持って顧客と向き合い、仕事にやりがいを感じるきっかけになればと思います。
総合建設業を手掛けています。カープ関連では旧市民球場の解体に関わったほか、マツダスタジアムの開場時には観客席の椅子を設置。数年前の改修で取り換えとなったのが残念です。
池田勇人元首相と同じ竹原市吉名町で生まれ育ちました。幼少期はカープ中継がなかなか見られない環境だったので巨人に憧れていましたが、1975年の初優勝を機に鯉党へ。その秋に広島そごうの記念バーゲンで、カープのマークが付いたベース板を買ってもらい喜んだことを覚えています。
中学まで野球部に所属。背が高くなく、すばしっこいタイプだったためショートを守っていました。自分のような内野手が好きで昭和なら正田、平成は東出や梵選手を応援。現役で
は菊池、矢野選手に頑張ってもらいたいです。
長年、建築施工に携わっているので、球場では建物の構造も気になってしまいます。北海道のエスコンフィールドを訪れた際はスライド式の巨大屋根の迫力と、それを実現する技術や設計に感嘆しました。ただ応援の熱量ではカープが上ですね。またマツダスタジアムは地下の雨水貯留池で周囲の浸水を防ぐ役割も果たしており、市民球団の本拠地らしいと感じます。
当社は2037年の創業100周年で従業員100人、売上高100億円の「トリプル100」が目標。カープのように育成を大切にし、実現したい。企業PRのため10月には大野豊さんを起用したCMも公開しました。
ビジネスや育児、居心地良い空間を表すヒュッゲなどがテーマの交流会、カメラサークルや演奏などのコミュニティープラットフォーム「ユニレク」を2013年から運営しています。スポーツ分野はバスケ、バレー、フットサル、バドミントン、テニスといったメジャーなものから、ボルダリングや雪合戦を模してソフトテニスボールを投げ合う競技などと多彩です。
スポーツはどのような垣根でも越えて皆が楽しめる。家庭と職場に次ぐサードプレイスを目指し、幅広い世代の出会いや交流につながればうれしいです。若者や子育て層、転勤で来広した人など多様な人たちがコミュニティーを通じて広島に愛着を持てば、定住が増えるのではないか。そういう理念から、家族で参加しやすいように子連れも歓迎しています。
同じ趣味だからこその親しみやすさはもちろんですが、カープやサンフレ、ドラフラなど強豪チームのファンが多く、広島ならではの盛り上がりを実感します。やはりスポーツ王国と呼ばれるほど活気がある。各コミュニティーでも、試合内容や推し選手に関する話に花が咲きます。
11月15日にひろしまスタジアムパークで開く「コミュニティフェス2025」では、運動しながら防災を楽しく学べる体験型プログラム「ASOBO運動会」などを実施。芝生広場では地域のコミュニティーや飲食店がブースを構え、来場者同士の交流を期待しています。
障害者の通所訓練などを通じた自立支援施設のリライフセンター横川(西区楠木町)を運営しています。社会福祉士、介護福祉士といった専門人材によるサポートで利用者の生活改善を促しています。
幼少期から大学まで野球一筋で、中学時代は地元岡山の強豪クラブ東岡山ボーイズに所属。当時カープで全盛期だった前田健太投手や野村祐輔投手のフォームをとことん研究し、中学3年時に最高球速138キロまで到達しました。同じチームの2学年下にロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手がおり、チームの制度で私専属の荷物持ちをしてくれていました。現在でも帰省すると食事に行きます。彼が年俸に見合った高級料理店を予約しておきながら、支払いは僕が持たされるんですよ(笑)。
高校卒業後は広島修道大学に進学して野球を続けながら、流川の飲食店とマツダスタジアムのビールの売り子のバイトを掛け持ち。2016年の優勝時は店内でパブリックビューイングをしており、お客さんと喜びを分かち合いました。
現在は本業の傍ら、カープの元投手、故北別府学さんの妻広美さんが2024年に立ち上げた(社)ネクストプレーヤーズファウンデーションの広報を手伝っています。家庭環境を問わず野球を楽しんでほしいという学さんの遺志を継ぎ、児童養護施設などに中古用具を無償で寄付・貸与しています。野球と福祉の双方で社会貢献していきたい。
中区胡町で会員制バーラウンジを営んでいます。主要客層のミドルシニア世代の方々に喜んでもらいたいと、昨年からカープのレジェンドを招いたトークイベントを開いています。ある常連さまからご紹介いただいた正田耕三さんを皮切りに、これまでに高橋慶彦さん、大野豊さん、達川光男さんが登壇。5回目の11月1日には佐々岡真司さんにお越しいただきます。
毎回約40人の定員がすぐに埋まるほどの大盛況ぶり。現役時代の逸話や仲の良かった選手との思い出話などを披露されるほか、イベント終盤にはサイン会や写真撮影会もあり、往年のスターを目の前にしたお客さまたちはまるで野球少年に戻ったみたい。レジェンドの皆さんは本当に球団への愛が深いと感じますし、お年を召されて温厚な雰囲気がかっこいい。このイベントを長く続けたいです。
私は北九州市出身で、広島に来た当初はファンのカープ愛に驚かされました。負け試合の後に「じぇけえ、だめなんよ」と嫌みを言いつつ、「でも選手たちはよう頑張っとるけんね」とねぎらう。球場も本当に赤一色ですし、ファンがユニホーム姿で街中を歩く様子は福岡ではなかなか見られない光景ですね。そんな私も今ではすっかりカープファン。同じ名字の森下暢仁投手、北九州市立大学出身の益田武尚投手は親近感が湧いて特に応援しています。ここ数年は負け越しが多くなっていますが、来季こそ優勝して広島を盛り上げてほしい。
南区の段原小学校近くの的場町で中華料理の華楽飯店を経営しています。2代目で、瀬戸内高校を卒業し広島酔心調理師専修学校(当時)に通いながら1984年から勤務。弟は瀬戸内高校野球部でしたが、段原小学校時代はヤクルトの高津臣吾前監督と同級生でした。
99年頃から閉店後に旧市民球場に行き、選手にサインをもらい、休日にはバックスクリーンライト側の外野席で観戦。当時ファンだった緒方孝市、前田智徳選手の守備も楽しんでいました。思い出深いのは、2004〜05年に在籍したラロッカ選手ですね。最高出塁率のタイトルを獲得するなど活躍。バットをもらうなど親しみやすい性格で、今も大切にしています。奥さんや両親が球場を訪れることがあり、一緒に写真を撮ったり、新聞に掲載されたラロッカ選手の写真を人づてに入手し本人に贈ったりなどの交流がありました。退団の年にはサイン入りのユニホームももらいました。
現在は平日のランチ営業が中心ですが、2階座敷には初優勝時からのサイン入り絵皿、衣笠祥雄選手の連続試合出場世界記録記念バットのほか、選手のユニホーム、バット、グラブ、手袋、サインボール、カープ関連本・雑誌など数百点を並べています。テレビ局のカープイベントでグッズを貸し出したこともあります。2016〜18年の3連覇の時は、店でテレビ観戦した後、お客さんと一緒に流川で朝まで飲みましたよ。
2025年シーズンから、ラグビーの中国電力レッドレグリオンズのオフィシャルパートナー(スポンサー)を務めることにしました。
自分は学生時代からサッカーをしてきましたが、観戦するのはラグビーが大好き。きっかけは、小学生の頃に見たドラマ・スクールウォーズでした。高校時代には原作の小説「落ちこぼれ軍団の奇跡」にも手を伸ばしました。元日本代表の山口良治さんが不良少年たちを束ね、無名の弱小チームを全国優勝に導くノンフィクション。あの作品が日本のラグビー文化をつくったと言っても過言ではないのでは。
その生徒の一人で日本代表監督を務めた平尾誠二さんも好きで「イメージとマネージ」など著書を何冊も読みました。
ラグビーの魅力を挙げたら、正直切りがありません。試合後は敵味方ではなく、お互いの健闘を称え合う「ノーサイド」の精神や、選手たちの紳士たる姿勢、体の大きな人でも小さな人でも活躍できるスポーツの奥行きなど、独自の世界観があります。
レッドレグリオンズから先日、サンウルブズ(スーパーラグビーに参戦していた日本チーム)で主将も経験したエドワード・カーク選手や、吉田橋蔵選手に来社していただきました。まさに2人ともナイスガイ。いまチームは、マツダスカイアクティブズ広島と同じディビジョン3に在籍。昇格を目指し頑張ってほしい。12月から始まるシーズンが楽しみです。
西区井口に本社を置き、地域に根差した不動産会社として宅建や建設業、リフォームも手掛けています。
小学生の頃にソフトボールを始めたことがきっかけでカープファンになり、ふるさとの江田島市から市民球場へは家族で頻繁に足を運んでいました。当時は延長が最長15回まであり、フェリーの最終便ぎりぎりまで観戦したことも。緒方孝市、金本知憲、前田智徳選手などの強打者がそろう中で特に魅力的だった選手は、カープの助っ人外国人の中で歴代ナンバーワンの活躍とも言われるルイス・ロペス選手。特に印象深い試合は、ロペス選手がダイエーからカープに復帰した2002年の中日戦です。足に不安を抱えている前田選手の走塁に不満を持ったロペス選手が前田選手につかみかかって大騒動に。あの前田選手が自分自身へのふがいなさから、涙を流したので大きな衝撃が走りましたが、それだけロペス選手は野球に対して熱い思いを持っていたのだと思います。ファビアンとモンテロ選手にも、ロペス選手並みのパッションと活躍ぶりを期待したいですね。
今年のカープはCS進出とならず悔しい結果となりましたが、一方でうれしい出来事も。広島市街地にある老朽化した小規模オフィスビルの再生事業で増岡組さんと連携することになりました。市民球場とマツダスタジアムの両球場の建設に唯一携わったと言われる会社とご縁があったのは、ファンとしても幸せな限りです。
中区光南に事務所を構え広告代理業を営んでいます。近年はeスポーツに注目しており、学生たちと一緒になって「シニアeスポーツ体験会」をトリニティカレッジ広島医療福祉専門学校(中区幟町)で月1回開催。高齢者に新しい事への挑戦と若い世代との交流機会を提供し、孤立防止や生きがいづくり、認知機能の維持などに役立ててもらうのが狙いです。4月に行った初回では、テレビ各局に取材していただくなど、関心の高さを感じました。
きっかけは介護事業者向けにパンフレットなどを作成していた時のこと。各社とも深刻な人材不足に直面しており、何とか若い世代との接点を広げて人材確保やサービス認知の向上を図れないかと考えたことでした。同時に広島は若者を中心に転出超過も深刻。eスポーツは若い世代に人気があり、市場規模も年々拡大しています。県内でeスポーツをもっと盛り上げ、「広島でも自分のやりたいことができる」と思えれば、学生の地元定着にも寄与できると思っています。
広島では中四国を代表するプロ「広島 TEAM iXA」があります。ストリートファイターシリーズや鉄拳などの格闘ゲームで、地方から世界を舞台に活躍。日本がeスポーツ後進国と言われる中、学校や自治体などと連携し体験会や講演活動も積極的に行っており、新しいスポーツ文化を広げようと精力的に取り組んでいます。eスポーツを通じ広島の抱えるさまざまな問題を解決する糸口を見いだしたい。
昨春に父の後を継ぎ、消防設備の点検、通信・セキュリティー機器の工事などを行っている。広島で生まれ育った私にとって、好きな理由を答えるのが難しいほど、カープは身近な存在。子どもの頃は当たり前のようにカープ選手になることを夢見ていた。
大学時代にテレビで見た一戦が印象深い。大ベテラン北別府選手が先発の試合で、前田智徳選手がセンター前フライを後逸して失点。その後のホームランで勝ち越したが「北別府さんに申し訳ない」と涙を流し、ヒーローインタビューを辞退した。ミスと真摯に向き合う様子は侍のようで男気を感じた。
現在は佐々木泰選手に注目。雰囲気や顔つきがどことなく前田選手に似ていて、立ち姿がかっこいい。打席にいるとやってくれそうな気がして期待してしまう。彼や二俣翔一選手ら、若手の台頭が楽しみだ。
新井監督は情に厚い印象。もう少しドライでも良いと思うが、調子が良くない選手にもチャンスを与え、成長のきっかけを与えようとする姿勢は共感できる。近い将来にリーグ優勝、そして日本一になる姿を見せてほしい。
白血病を患っていた私の兄が、当社社員や取引先、保育園の先生、保護者など多くの方の輸血協力で命を取り留めた経験から、父はいつも人に感謝し、人のために動き回っていた。私もそうありたいと、10年ほど前から地域のソフトボールクラブの指導員をしている。いつか生徒の中からカープで活躍する選手が出ればうれしい。
2017年から「Littom(リットム)」の屋号で新築注文住宅事業を手掛けています。1級建築士として、性能やデザインに優れた家造りを土地探しやライフプランから提案。私が営業、設計、施工までワンストップで担うスタイルも特徴です。
高校時代は旧市民球場で練習中の球拾いなどのアルバイトをしていました。印象的な出来事は阪神戦でチケットもぎりを担当した際、手間取ってしまいガラの悪い阪神ファンに応援バットで頭をたたかれたこと。今だと問題になるのでしょうが、それも市民球場らしいなぁと懐かしく感じます。
実は昨年、カープで19年間プレーし現在はスコアラーを務める白浜裕太さん宅のリノベーションを施工しました。当初、奥様とやりとりをする中で偶然目に入った書類に「白浜裕太」の名前が。私にとって白浜さんは、同学年で春の甲子園を制覇したスター選手。ミーハーと思われないよう、完成間近になってサインをお願いしたところ、ご本人だけでなく現役の主力選手たちのサインが入ったユニホームを頂いたのです。工事中から誠実さは伝わってきていましたが、このプレゼントには感動しましたね。
カープの魅力は、白浜さんのような選手が指導者や裏方として多く残る「家族」的な雰囲気だと思います。一丸となって戦い、広島を盛り上げてほしいです。